東北電力 仙台市ガス局 仙台市水道局 仙台市環境局(粗大ごみ等)
引っ越しの知恵
引っ越しの面倒やミスをなくして、すっきりスマートにこなしたい…。わが家にあった引っ越しがしてみたい…。快適な引っ越しをサポートするスペシャルなノウハウから、引っ越し時に欠かせない手続きや手順などのスタンダードな知識まで役立つ情報
新旧の住まいを上手にお掃除、カンタン修復(プロに学んだ荷造りのコツ、お掃除や修復のポイントを集めました)
引き払った後に追加費用を請求されないためにも、掃除や修復は大切。もちろん新居での生活も快適に始めたいもの。ここでは掃除の基本と、手軽にできる修復法を紹介します。
壁、天井、床
基本は「薄めた洗剤」で!!まず布やハタキなどでホコリを払い、汚れが目立つ場所は薄めた住居用洗剤で水拭きします。手の届かない高いところの壁や天井のホコリは、椅子や脚立に乗り、ホウキの先に布を巻いたもので払います。
柱や壁、床に残ったクレヨンの落書きは「アイロン」で!!落書きの上に布を当て、低温に設定したアイロンを押し当てます。クレヨンは油分がほとんどなので、熱で溶けて布に移ります。当て布の位置を変えながらこれを繰り返します。あとは住居用洗剤とクレンザーを混ぜた洗浄液を含ませた布で拭くだけ。すっきりときれいに取れます。
キッチン
壁の油汚れは身近なものでラクに落とせる。壁のしつこい油汚れを落とす方法は2つ。ひとつめはフライをした後などに残った小麦粉を使う方法。まずレンジや床などに新聞紙を敷き、霧吹きで汚れた壁を濡らします。そこに小麦粉を手で貼り付け、小麦粉が油分を吸い取った頃を見計らって布で拭き取ります。あとはレンジや床に敷いた新聞紙を捨てるだけ。もうひとつは、洗剤とペーパータオルを使う方法です。ペーパータオルを壁に当て、そこに薄めた中性洗剤を霧吹きで吹き付けておきます。しばらく置いて拭き取れば、大抵の汚れはすっきり落ちます。
取り外せるものはつけ置き洗い。ガス台や換気扇などの取り外せるものは、やはりシンクでのつけ置き洗いが楽。つけている間、他の掃除ができます。
ステンレスのサビは「漂白剤」か「酢+クリームクレンザー」で!!還元系の漂白剤か、酢とクリームクレンザーを混ぜたものでこすります。
排水管のつまりには「重曹」が効く?排水口の詰まりを塩素系漂白剤などの薬剤で処理したくない場合は、お菓子づくりなどで使う重曹を使いましょう。使い方は薬剤と同じ。キッチンやお風呂、洗面所などの排水口に入れ、上から熱湯をかけます。
窓、バルコニー
窓にはやっぱり「新聞紙」!!窓や鏡は洗剤を使わなくても新聞紙と水だけできれいになります。バケツなどに水を入れ、新聞紙をひたしておき、どんどん使っていきましょう。しつこい汚れがある部分は、しばらく貼りつけてから拭き取ります。またハトのふんなどのこびりつきは、少し湿らせた後、使用済みのテレフォンカードなどで擦り取ると意外にラクに落とせます。
バルコニーはゴミ掃除と水撒きでOK。まずゴミなどをホウキとちり取りで掃除し、後は水で流せばいいでしょう。ただ排水口のチェックだけは忘れないで。もし詰まっていたら、キッチンの排水口と同じ方法で詰まりを取り除けます。
忘れやすいものチェックリスト
引っ越しの時に忘れやすいものをリストアップしました。
チェックリストとしてお使いください。
入居後に自分で購入した照明器具。キッチンやお風呂、洗面所、トイレなどの小物類。節水のために入れておいたトイレの水洗タンクの中の瓶など。つけたままの突っ張り棚や突っ張りポール。風鈴や簾などの吊り下げ物。バルコニーの物干竿や洗濯まわりの小物、バルコニー用サンダル。鉢植え類。表札。自転車、屋外玩具類。掃除した後のゴミ、屋外のゴミ箱、収納庫。
荷造りのコツ百科
ほんの少しのコツで、運び出しやすさや新居でも片付けやすさに大きく差が出るのが荷造り。どこに入れたかわからなくなった、ということもなくなります。プロからコツを学びましょう。
間取り図と荷物に番号を
新しい住まいの間取り図をつくってそれぞれの部屋に番号をつけ、ダンボール箱や家具にも部屋番号をつけておきます。そしてその間取り図のコピーを引っ越し会社の方や手伝ってくれる友人に渡し、番号通りに運び込んでもらえるよう説明しておきましょう。たったこれだけの手間で、引っ越しが終わると同時に部屋ごとにダンボール箱や家具が分類されている状態に。引っ越し後の荷物や家具の移動が少なくなって、時間にも体力にもゆとりができます。
奥の部屋から荷造り開始
荷造りしたのはいいけれど、ダンボール箱の山で出入口がふさがってしまったり、通り道に置いた荷物につまづいたり……、手当りしだいの荷造りには、こんな失敗はつきもの。荷造りのコツは「奥の部屋から」「普段使わないものから」のふたつが基本です。スムーズな引っ越しのためにも、荷造りは邪魔にならない奥の部屋から順に、普段使わないものから順に、を心掛けましょう。
引っ越し前後の必需品にはマークをつけて
引っ越しと言っても、普段の生活の延長。着替えや日用品、救急用品など、片づけが終わらなくても普段通り必要になるものもあります。そうした必需品を入れた箱には「必需品!」など、誰にでもわかる目立つマークをつけておきましょう。
ダンボール箱には必ず中身を書いて
ダンボール箱に何が入っているのか、中身をしっかり書いておくと、あとの整理がグンと楽になります。この時、ダンボールのフタの面だけでなく、側面にも書いておくと、積み上げた時にも読めるので便利。また、収納家具などの引出しの中身は、引出し別にしてダンボール箱に入れておくといいでしょう。引っ越し後、衣類や小物など数が多くて片付けが面倒なものも、楽に元の引出しに戻せます。
準備や後片付けの心配
家族全員が引っ越しに取り組めればいいのですが、それが無理な状況もあります。ここではそんな悩みを解決するためのヒントをお届けします。
Q. 準備する時間も体力もない…。
A. 手間のかからない引っ越しもできます。引っ越し前の荷造り、新居での荷解きや整理は、体力と手間がかかる割には、どうしても奥様中心の作業になってしまいがち。シルバー世代の方や、女性だけの世帯も体力的に大変です。知り合いに準備段階から引っ越し当日まで手伝っていただくのがいちばんですが、この時、手が足りないからと言ってあまり親しくない方に頼んでしまうと、そのお礼などのためにまた別の手間や心労がかかることもあります。気軽に頼める知り合いがみつからない場合は、そうした手間を軽減してくれるサービスを利用したり、信頼のおける家政婦派遣所などに依頼して、短期間手伝いに来てもらうのも方法のひとつです。また、大きな家具から小物類までの荷造りや、新居、旧居のハウスクリーニング、新居での荷解きなどのサービスを行っている引っ越し会社を選ぶことも考えてみましょう。将来、こうした引っ越しが予想される場合は、今からでもご近所の口コミや電話帳、インターネット検索で下調べしておくのもいいかもしれません。
Q. 寝たきりの親がいるのですが…。
A. カラダに優しい、安心な引っ越しもあります。荷物と同時に家族も快適に運んでくれる引っ越し会社を選んでみては? 引っ越し会社の中には、観光バスのような快適な空間と、荷物を積むトラックの機能を合体させ、荷物と人を一緒に運ぶことができる会社もあります。目的地によってはこれを利用した方が、交通機関を使うよりも安くなる場合が。 見積もりを取る時にそうしたサービスがあるかどうか尋ねてみるといいでしょう。
Q. 初めて単身赴任する夫。後片付けできるのかしら…。
A. 努力第一ですが、プロにも頼めます。もし休みがとれなくて後片付けに不安があるなら、あらかじめそうしたサービスを予約しておき、引っ越し後にすみずみまで整理整頓してもらうよう頼んでおくといいでしょう。手が足りない、自分ではできない、引っ越し後の疲れが心配、小物が多くて大変……、といった方は無理をしないで、こんなサービスを利用してみましょう。
とにかく急!
「辞令から1週間後!」なんて言われても……、実はこうしたケース、業種によっては珍しくもないことだとか。辞令が出てから慌てないように、心と知識の準備だけはしておきたいものです。
Q. 急な引っ越しで、ああ何もできない!
A. そんな時は思い切ってサービスを利用しましょう。1週間で転勤先に着任しなければならない時など、短期間で引っ越し準備を進める場合は、引っ越し基礎の基礎をしっかり頭に入れて、とにかく着々とこなしていかなければなりません。けれど、家族全員が仕事や家事を二の次にして取り組めればいいのですが、現実にはそうもいかない場合が多いようです。そんな時には無理せず、便利屋さんなどの業者やきめ細かなサービスを備えている引っ越し会社を選び、便利なサービスを活用して乗り切りましょう。
荷造り・荷解きサービスで3日はトク!梱包資材の用意や荷造り、荷解きは、時間のない時には本当に大変なもの。引っ越し会社のサービスを利用すれば、資材の心配もありません。荷造りや荷解きも、頼めるものは頼んでしまう方が引っ越し後の疲れも少なくて済み、普段の生活に早く戻れます。
Q. 引っ越し先の間取りを直前に知らされ、家具のレイアウトも決められない!
A. とりあえず運び込んでから、じっくり考えても。引っ越しの際に、先に新居の間取りを手に入れて、どの家具をどの部屋に配置するのか考えておくのが普通ですが、間取り図さえ直前にならないとわからないのでは仕方ありません。それでもとりあえず、キッチンやリビングなどは、どんな間取りであっても使い方が共通しているので、「必見! スペシャル知恵袋」のを参考に、せめてわかっている範囲だけでも家具や荷物の部屋割りをしておきましょう。なお、引っ越した後も忙しくてなかなか配置替えができない場合は、引っ越しの際に家具の配置変えを手伝ってくれるサービスを持つ引っ越し会社を選んでおくといいかもしれません。そうしておけば、引っ越し当日にはとにかく部屋割りだけを考えて家具を入れてしまい、後日ゆっくりとレイアウトプランを練って置き場所を変えることができます。
「辞令から1週間で転勤・引っ越し」が多い業種は?ほとんどの業種では、辞令(内示)から1か月以内に転勤し、転勤先に着任していますが、「金融・証券業」「運輸・電力等」の業種では、通達後1週間以内が約5割を占めています。これからこうした分野に就職される方は、引っ越しへの心の準備も必要と言えそうです。
転校する子どもの気持ちも考えてあげよう。子どもの転校理由のトップは「保護者の転勤」。保護者の転勤が原因で転校しなければならないことを子どもたち自身が知らされるのは転校の約2か月前が平均ですが、 4人に1人は2週間を切ってから知らされています。子どもたちに転勤の時の気持ちを聞いたところ、「イヤだった」が全体の約6割。そしてそのうちの約8割が「クラスメイトや友人との別れ」が辛かったと答えています。こうした子どもたちの気持ちにも配慮して、急な引っ越しでもせめて仲のいい友達との思い出づくりの時間くらいは確保してあげたいものです。ただ、転校経験がある多くの人が「人格形成に(いい意味で)影響があった」とポジティブに考えているというデータもあります。寂しいイメージでとらえられがちな転校ですが、転校を機会に何かを考え、何かをつかみ取れるというプラス面があることも見逃せません。
ペットの心配
ペットは家族の一員。けれど引っ越しとなると、意外と悩むのが移動手段です。大切なペットと一緒にスムーズに新居に移れるといいですね。
Q. ドーベルマンと熱帯魚。どうしたらいい?
A. それぞれのプロに相談してみましょう。小型~中型犬や猫、ハムスターなど、小さめのペットなら自家用車でも鉄道でも、かごごと運べるのですが、大きな犬や特殊な設備が必要なペットは、そうはいかない場合が多いでしょう。困った時は、それぞれのプロに相談してみるのが一番ではないでしょうか。
ケージ飼いの大きなドーベルマンなどケージに入れて運ぶ必要があります。大きいので普通の乗用車では運べないでしょう。軽トラックを借りて、という方法もありますが、万一ケージの扉が開いてしまったら……、と考えると不安です。引っ越し会社に相談して、扉の閉まるタイプのトラックで運んでもらうのがベストのようです。
大水槽の熱帯魚など一定の環境を保たないと生きていられない熱帯魚。しかも大きな水槽となると……、そんな時は熱帯魚を扱っている専門店などに相談し、移動のアドバイスを受けましょう。どうしても通常の運び方ができないような場合は、魚類の運送が得意な業者を紹介してもらうという方法もあります。
Q. 海外への引っ越しに、ペットは連れて行ける?
A.ペットの種類や引っ越し先国により手続きは変わりますが、基本的には連れて行けます。ただ日本から持ち出す際に輸出検疫が必要なペットや、特定国へ持ち出す場合は6か月以上の期間が必要となる場合があります。逆に国内に持ち込む場合、輸入検疫が必要です。持ち出して来た国の政府の発行した証明書を提出したり、書類の内容により、特例を除き最低で14日、最高で180日の間けい留されたりと、ペットにとっても相当なストレスとなる場合があります。早めに最寄りの動物検疫所へ相談して、飼い主とペットにとって最善の方法を検討してあげてください。
クルマの移動
クルマを持っている人は、もちろんクルマも一緒にお引っ越し。けれど、運転者が足りない場合は?
Q. クルマは2台。でも運転者がひとり。困った!
A. 方法は3つ。無理のないものを選んで。免許を持っているのは家族で自分ひとりでも、普段街乗り用として使うクルマと、レジャー用の四輪駆動車、排気量の大きいバイクなど、複数お持ちの方もいらっしゃるでしょう。引っ越しの際のクルマの移動は、1台であれば所有者が運転していけばいいのですが、2台目、3台目が問題です。
友人に運転してもらう。引っ越し当日に、引っ越しを手伝ってくれる友人に来てもらうのなら、移動の時に運転してもらうのが、一番気軽です。
何度も往復する。遠方の場合は難しいものがありますが、電車の便がよく、それほど時間のかからない距離であれば、後で取りに来る、という方法もあります。また、新居の方で契約した駐車場が引っ越し前から使えるようであれば、そこへ事前に置いてくることも。
引っ越し会社に運んでもらう。友人に頼めない、新居が遠くて往復などできないといった場合は、引っ越し会社に相談しましょう。
運送会社に運んでもらう場合。例えば東京~大阪間では、通常は陸送に3~4日かかります。つまり、引っ越し数日前に預けるか、引っ越し数日後に受け取るかするわけです。けれど、ただでさえ忙しい引っ越し前後の期間、「引っ越し当日もギリギリまで使いたい、引っ越し後はすぐに使いたい」もの。そんな方は、荷物と同時にクルマも運べる引っ越し会社を選ぶことがポイントになってきます。
引っ越し先の住まい
これまでの家具などがそのまま使えない、入らない住まいに引越さなければならないこともあります。ここでは、そんな引っ越し先に関する悩みと疑問をまとめてみました。
Q. 引っ越し先の家が古くて。どうも快適じゃなさそう…。
A. 引っ越し前にリフレッシュしておきましょう。引っ越してからではちょっとしたクリーニングも大掛かりになってしまいます。新居が決まったら、すぐに手配をしておきましょう。
引っ越しはヘルシーで快適な住まいづくりのチャンス。ハウスクリーニングだけでなく、床や壁、水まわりなどを中心に、害虫が発生しにくく、汚れに強い住まいづくりを済ませておくのがかしこい方法。そうした作業が苦にならない方なら、新居へ通って徹底的にお手入れ。もしそうでなければプロに頼みます。「よし、今度こそ!」と思ったらそれが吉日。家が古くても、気持ちいい新生活を実現させたいものですね。
設備チェックも念入りに。古い家だと、備え付けの設備や部品が老朽化していることがあります。特に空調やお湯まわり、トイレまわりなどはしっかりチェックしましょう。壊れていたり、異常があったりした場合は、貸し主である大家さんに連絡し、あらかじめ直しておいてもらいます。その際、新しくつける設備などに希望がある場合は伝えておくといいでしょう。
Q. 引っ越し先にはピアノが置けない。でも捨てるのは…。
A. そこに住む期間によって対処しましょう。子どもの頃からの思い出が詰まったピアノやオルガンは、どうしても捨てたくないもの。けれど、床の強度の問題などで新居には置けない……。そんな時には「預かってもらう」か「売る」しかありませんね。
その住まいに住むのが短期の場合。数年でピアノが置ける住まいに引越せるのなら、売らずに預けておきたいものですね。どうしても実家や親戚、親しい知り合いの家などを頼ることになりますが、ピアノは大きなものなので、置き場所がみつからないかもしれません。ピアノを預かってくれる業者もありますので、諦めずに探してみましょう。
長期になる場合は、費用総額を考えて。業者に預ける場合は、当然ながら費用がかかります。長期に渡ると大きな金額になることも。もちろん少なくとも2度、運搬の費用がかかります。長期になることが予想される時は、このような費用を考えると売って誰かに使ってもらうことも考えてみましょう。どうしても知り合いのどなたかに使ってほしい、というのでなければ、中古のピアノを売買している業者に売ることになります。いずれにしろ預けっぱなしで傷んでしまうよりは、望んで買ってくれた人の手で毎日奏でられる方が、ピアノにとっても幸せかもしれませんね。
Q. 引っ越し先は海外。家電製品やパソコンは?
A. 家電製品は使えないと考えてください。「海外」と一言で言っても国によってコンセントの形状も違いますし、電気の定格そのものも異なるので、基本的には日本で使っていた家電製品は使えないと考えてください。パソコンについては条件に応じて使えるものもあるので、前もって各メーカーに問い合わせましょう。なお、海外で使えないものは不要品として処分することになりますが、ただゴミとして捨てる前に、「引っ越し基礎の基礎」などを参考に不要品の有効利用も考えてみましょう。また、どうしても保管しておきたい場合は、トランクルームなどで預かってもらうこともできます。
引っ越し当日、引っ越し後
ここでは忙しさのクライマックスである引っ越し当日と、新居での新しい暮らしを始める時によくある不安を解決するヒントを集めてみました。
Q. 慣れない街で引っ越しそばや食事はどうしよう。
A. そんな時こそインターネットで検索です。手伝ってくれた友人たちと食べる引っ越しそば。また、その夜の食事をどうするかは、意外と大きな問題です。いずれにしろ疲れ切っていて食事などつくれない当日に備えて、やはりここはインターネットで検索しましょう。電話番号や営業時間などもわかって便利です。案外ご近所においしい有名店があるかもしれませんね。
Q. 引っ越し先の生活施設は?
A. 大きな店なら地図にも載っています。引っ越してからすぐ必要なのが、日々のお買い物。特にお子様やお年寄りがいらっしゃるご家庭では、夫婦ふたり暮らしのようにしばらく外食だけで……、というわけにもいきません。まず引っ越し先の地域の地図を見てみましょう。大型ショッピングセンターや公設市場、商店街などは載っています。また、インターネットで地域情報を得たり、詳細な地図を見たりすることもできます。引っ越し当日に使う地図が手元にない場合などにも、印刷して使えるので便利です。
Q. 当日の天気が知りたい。
A. お天気サイトで早わかり。引っ越し当日の天気情報、しかも遠方の地域になるとテレビなどではなかなかわかりませんよね。そこでインターネット上の天気情報を活用しましょう。引っ越し先の地域の天気をピンポイントレベルで調べることができる他、時間帯ごとの天気の移り変わりや警報注意報も確認することができます。
【引っ越し基礎】引っ越し前日まで
新居が決まったら、レンタカーを借りるなどして自分で運ぶ場合以外は、引っ越し会社に連絡をして見積もりを取ることからスタートします。
引っ越し会社の手配と荷造り
毎年3~4月、11~12月は混み合うので、どうしてもこの期間になる場合はできるだけ早めに手配します。料金の高低だけでなくサービス内容などもよく検討して。下の「引っ越し会社選びのチェックポイント」を参考に、安心できるところを選びましょう。
梱包に必要なダンボール箱などの資材は、今では引っ越し会社でサービスでつけてくれることも多いですが、足りない場合に備えて自分でも集めておきます。また荷造りを引っ越し会社に依頼している場合は、自分で管理しておきたいものだけあらかじめひとつにまとめておきます。
引っ越し会社選びのチェックポイント
見積り書にしっかりと明細が記してあるか?
「引っ越し一式20万円」といったように、明細を記載せずに見積もりを出す会社はやはり不安。トラック料金を始めとして、引っ越しに必要なすべての項目を明記して、きちんと合計額を出しているところを選ぶこと。
保険に入っているかどうか?
引っ越し会社が保険に入っているかどうかは、万一家財を破損したり紛失したりした場合などに、きちんと弁償してもらえるかどうかにかかわってきます。
朝からの引っ越しの場合、時間をはっきり告げてくれるか?
午後からの引っ越しの場合は、朝に別の引っ越しをした後に来ることがほとんどなので、はっきりとした時間が決められない場合が多いのですが、信頼できる引っ越し会社であれば、朝からの引っ越しなら必ず「何時に来ます」とはっきりと告げてくれます。あいまいにはしません。午前9時と昼前では、同じ午前中でも大違い。こうした約束がいい加減ではない会社を選びましょう。
後からの追加料金が発生しないかどうか?
見積もってもらう時に、「追加料金が発生しない」ことを確認しましょう。引っ越し料金を正確に出してもらうためにわざわざ家に来てもらい、家財の量などを見てもらっているのですから、基本的には後から追加料金がかかることはないはずです。「追加料金は発生しませんか?」と尋ねて、「はい」と答えられる会社を選びましょう。
手伝ってくれる友人の手配
荷造りや荷解き、運搬などを手伝ってもらいたい友人には早めに連絡しておき、日が近づいてきたら具体的な打ち合わせをします。集合時間やタイムスケジュール、役割分担など、少しでも打ち合わせておくと、当日のスムーズさが全然違います。
新居の家具の配置図作成
新居の間取り図は何かにつけて必要になるので、何枚かコピーを取っておきます。その1枚を使って、新居のどの部屋にどの家具を置くかなどのプランを練りましょう。ドアや窓、コンセントの位置を確認しながら、入居後に大きな移動をしないでいいようにじっくり検討しておきます。
近所へのあいさつ
慌ただしくなる前に作成しておき、できればご近所へのあいさつも引っ越しの数日前から始めます。「○日に引越すことになりました。長い間お世話になりありがとうございました。当日はご迷惑をおかけすることになるかもしれませんが、どうぞよろしくお願いします。」など、これまでの感謝の気持ちを込めてあいさつしましょう。留守がちなお宅には、カードなどを入れておくといいでしょう。大家さんへの最後のあいさつは、カギを返却しに行く当日でかまいません。
新旧の住まいの手入れ
まず、現在の住まいの掃除や修復をします。できるだけ傷みやキズの目立たない状態にして退去すれば、後から修復費を取られることも少なくなるでしょう。また冷蔵庫や洗濯機などは、前日には水抜きをしておきます。一方新居の方は、引っ越し後の快適な生活のために、荷物を入れてしまうと隠れてしまう部分まできれいにしておきます。新居全体の拭き掃除はもちろん、押入れなどの収納部の防ダニや防カビ対策程度はしておく方がいいでしょう。敷いておくだけで効果を発揮する防ダニ・防カビシートなどを利用すると簡単です。
不要品の処分と活用
不要品が多いと新居での生活が快適でなくなるばかりではなく、運ぶための無駄な費用もかかってしまいます。不要品は前もって処分しておくのがかしこいやり方。もう使えないようなものは粗大ゴミとして市区町村役場に取りに来てもらう他ありませんが、まだ使えるものは「どなたかに譲るのもいい方法です。
光熱・行政関係の各種手続き
引っ越しには、さまざまな変更や移動の手続きが伴います。忘れると引っ越し直後からいきなり不便な生活を強いられることにもなるので、手続きに漏れがないかよく確認して、早めに済ませられるものから片付けていきましょう。
「光熱・日常生活に関わる手続き」
電話の移転、現在の住まいでのガス、水道、電気の使用停止、新居でのガスの開栓日の予約など、引っ越し前にしておくべき手続きを済ませます。また旧住所に届いた郵便物を新住所に転送してもらうために、郵便局に転送届を出しておくといいでしょう。転送届の用紙は郵便局の窓口にあります。なお、最近はこうした諸手続きを代行してくれる引っ越し会社もあるので、時間が取れない場合や忘れそうな場合は相談してみましょう。
「行政関係の手続き」
住民転出届、国民年金や国民健康保険、原動機付自転車の廃車届などを、現住所の市区町村役場に提出します。この他福祉関係などの届けが必要になる家庭もあるので、詳細は市区町村役場に問い合わせてみるといいでしょう。
現金の用意
引っ越し当日~直後は想像以上に慌ただしくなります。当日精算する引っ越し料金、心づけ、家族や手伝ってくれた友人の食事代、心づけなど少し余分を見て、前日までに用意しておくと面倒がありません。現金は、引っ越し当日は貯金通帳や印鑑などの貴重品とともにひとつのバッグにまとめ、肌身離さず持つようにしてください。両手が使えるリュックサックやウエストバッグがおすすめです。
当日~引っ越し後
引っ越し当日の作業は、まず現在の住まいからの搬出と新居への搬入の立会い、そして引っ越し料金の精算から始まります。荷物の搬入が終わってもやることはまだいろいろとあります。
【搬出・搬入
体力的にも疲れますが、精神的にもバタバタしてしまう引っ越し当日ですが、最小限、下記のようなポイントは抑えておきましょう。
「搬出時と搬入時のチェックポイント」
すべての荷物が無事に積み込まれたか、忘れ物はないかなどのチェックをします。また貴重品は引っ越し会社や友人に頼らずに、自分自身で携帯するようにします。
ご近所にも配慮すること
マンションの場合は特に、引っ越し会社の車やレンタカーは、搬出時、搬入時とも大家さんや管理会社の指示に従って、ご近所に迷惑にならないような場所に停めます。荷下ろしの際には、搬出した荷物の数や傷みなどの確認もしておくようにしましょう。またマンションなどの場合はエレベーターや共用廊下などにゴミや荷物を置き忘れたりしがち。搬入が終わったらその時にチェックするようにしましょう。
引っ越し料金の精算
搬入が完了したら、引っ越し会社への支払いを済ませます。この時、領収書をもらうのを忘れないように。また引っ越しによって破損したものなどがあればその場で伝え、対処してもらいます。
新居の点検
ドアや窓の開閉、空調や給湯などの付属設備の動作、水漏れ、パッキンのゆるみなどをチェックします。故障がある場合や、契約内容と違う場合はすぐに大家さんや管理会社に連絡をしておきます。
光熱・行政関係の各種手続き
引っ越し前と同じく、引っ越し後にも各種手続きが必要になります。
「光熱・日常生活に関わる手続き」
何はともあれ、当日からの生活に欠かせないガス(開栓の立会いが必要)や電気、水道、電話などの使用開始手続きを。また加入していればJAFや生協などの変更手続きも必要です。銀行やクレジット会社などの住所変更の手続きは、市区町村への転入届が済んでから行います。なお、引っ越し会社には面倒な諸手続を代行するサービスを持っているところもあるので、必要であれば見積もり時などに相談してみましょう。また、忘れがちなものとしては、この他にインターネットの接続プロバイダ、NHK受信契約などの住所変更です。引っ越しによってほとんどの場合、少なくとも住所・電話番号は変わるので、できるだけ早く変更するようにしておきましょう。インターネットの接続プロバイダの場合は、地域が変わると最寄のアクセスポイントが変わるのはもちろんですが、限られた地域だけで提供されているサービスなどは受けられなくなる可能性も。今住んでいる都道府県から外へ引越す場合などは、プロバイダのアクセスポイントや電話会社の地域ごとのサービス状況を事前に調べ、対応を考えておけば、引っ越してから慌てなくて済みそうです。
「行政関係の手続き」
住民票の転入届、自動車の登録変更や運転免許証の住所変更などを、新居の市区町村役場に提出します。
近所へのあいさつ
引っ越したら数日中にご近所へのあいさつをしておきます。この時、ライフスタイルが不規則になりがちな場合や、小さな子供がいて何かと迷惑をかけることが予想される場合などは、あらかじめ理解しておいてもらうために、「仕事の関係で夜が遅くなる場合などもありますが、どうぞよろしくお願いいたします」「小さな子供がおりますので騒がしいこともあるかと思いますが、どうぞよろしくお願いいたします」などと付け加えるといいでしょう。留守がちなお宅には、とりあえずメッセージカードなどを入れておきます。
【「心づけ」のポイント
引っ越し会社から受け取った書類には、「作業員への心づけは不要です」と書いてはあるものの、やはり「いい仕事をしてほしいな」と思うと渡しておきたくなるのが「心づけ」。ここでは、心づけの額や、渡すタイミングなどのポイントを紹介します。
一般的な金額
作業員ひとりにつき千円程度と考えておきましょう。来てくれた作業員が5人いた場合は、5千円ということになります。あとでひとりひとりにわけやすいように、千円札で入れておく方がいいでしょう。
体裁
入れるものは、のし付の封筒などをわざわざ用意しなくても、普通の封筒でかまいません。紙に包んであるだけでもOKです。「はだかではなんだから……。」という程度で気軽に考えましょう。
渡すタイミング
よく「お昼代にどうぞ」と、朝の作業が終わってから渡す方がいますが、それは損。渡すなら朝、作業員が到着した時にしましょう。心づけがなかったからと言って手を抜かれるということは通常はありませんが、やはりもらえば嬉しいもの。ますますがんばりたくなるものです。
渡す相手
作業員が到着した時に、まず挨拶してくれるのがリーダー。挨拶の時に、このリーダーに渡します。
かしこい引っ越しのポイント
引っ越し時期の選び方から不要品の処分、交通費の節約まで、知っておくと差がつくかしこい引っ越しのポイントを集めてみました。
引っ越し日を選ぶ
引っ越し会社に依頼する場合は、引っ越し日(荷物の搬出・搬入日)は、比較的空いている平日に設定する方が経済的です。さらに、もし引っ越し時期そのものも選べるのであれば、3~4月や11~12月の繁忙期は避けて。空いている時期は費用の方も繁忙期より割安で済むことが多いようです。
まだ使える不要品は捨てずに活用
新居で使わなくなるもののうち、まだ使えそうなものは誰か使ってもらいたいもの。電話帳やインターネット検索で探し出したリサイクルショップに来てもらって引き取ってもらうのもよし、時間が許せばYahoo!オークションを利用してインターネット上で買い手を探すのもよし。効率的な引っ越しのためにも、積極的に利用してみましょう。
電話もかしこく
実家から独立する場合など、通常は新たに電話をひく時は電話加入権(回線使用権のこと)を取得するわけですが、期間の決まっている短期の単身赴任などの場合は、携帯電話やPHSで済ませることもできるかもしれません。またいずれの場合も、電話会社や携帯電話、PHS各社が提供している各種の割引サービスを検討しましょう。請求書についてくるリーフレットやインターネットのホームページなどで最新情報をチェックして、引っ越し後に増えてしまいがちな転居の連絡や長距離電話の料金を、できるだけ安く抑えたいものです。進学する時など、学生時代だけ新たな電話が必要になる場合や、電話加入権を取得するほどでもない…といった場合は、レンタル電話という方法もあります。レンタル電話を扱っている会社に問い合わせてみるのもいいでしょう。
引っ越し会社のオプショナルサービスを利用
引っ越し会社では、エアコンやアンテナ、電気製品の取付け・取外し、ピアノや電子オルガンの輸送、荷物の保管、引っ越し後の家具移動サービスなど、有料無料を問わずさまざまなオプショナルサービスがあります。費用を抑えるのも大事ですが、「時は金なり」。時間を節約し、引っ越しに関わる電気・ガス・水道などの手続きを代行してくれるなど、手間を省くために役立つサービスもたくさん出てきています。それぞれのサービスを別々の業者に依頼するよりも安くなる場合があるので、インターネットで調べたり、見積もりの時にもいろいろと相談してみましょう。思いがけないコストダウンにつながることもあります。
交通費を検討する
近距離ならそれほどでもありませんが、中距離の引っ越しの場合、家族揃って移動するとなると交通費も膨らみます。例えば東京~静岡間なら、家族4人で数万円ほど。引っ越し会社の中には、観光バスのような快適な空間と、荷物を積むトラックの機能を合体させ、荷物と人を一緒に運ぶことができる会社もあります。目的地によってはこれを利用した方が、交通機関を使うよりも安くなる場合が。 見積もりを取る時にそうしたサービスがあるかどうか尋ねてみるといいでしょう。
転居ハガキ
転居ハガキは、「引っ越ししたお知らせと、新しい住所を知らせるためのもの」です。ここで紹介した文例を参考に、自分に合うようにアレンジしてみましょう。時間の余裕があれば、絵ハガキや手づくりのカードなどをつくるのもいいでしょう。
転居ハガキの必要事項と文例
転居先の住所について、読みにくい地名にはふりがなをふっておきましょう。最寄駅からの簡単な地図を入れておくと親切です。また転居ハガキを印刷した場合でも、余白に手書きのメッセージを添えると暖かみが出ます。
文例
1.新居新築による引っ越し
「子供は自然の中で育てたい」と願っていた私たち。この度ようやく夢を実現いたしました。ささやかなマイホームですが、環境だけはいいところです。お近くにおいでの際は、ぜひお立ち寄りください。」
2.実家からの独立
「これまで両親に甘えてきましたが、この春、就職を機に独立することになりました。駅からも近いので、どうぞお気軽にお立ち寄りください。手づくりのクッキーでおもてなしいたします。」
3.転勤による引っ越し
「転勤により10年間慣れ親しんだ○○町に別れを告げ、このたび○○県へ引越すことになりました。皆様にはお世話になってばかりでお返しもできず仕舞いなのが心残りです。新居は静かなだけが取り柄の場所ですが、お暇の折にはご来遊ください。お待ちいたしております。」
インターネットを活用
引っ越しのお知らせは、転居ハガキだけとは限りません。相手にインターネット環境があればメールやグリーティングカードなど、スピーディかつお洒落な演出でお知らせすることもできます。友人・知人の顔を思い浮かべながら使い分けてみませんか。
気軽な友人や急ぐ相手ならメールでも
これまではすべてハガキで出していた引っ越しのお知らせ。インターネットを利用すれば、費用も手間もかからず、スピーディーにお知らせできます。親しい友人やサークルの仲間などであれば、とりあえず簡単にメールでお知らせしてもいいかもしれません。メールに可愛い画像を添付したり、わかりやすい地図を添付することもできます。知人・友人にインターネット環境を持つ人が多い場合は、その便利さを引っ越しにもどんどん役立てましょう。
グリーティングカードやホームページで華やかに
インターネット上のカードサービスなどを利用して、引っ越し案内のグリーティングカードを一斉に送る、ホームページで楽しくお知らせするなど、メールの他にもさまざまなお知らせアイデアがあります。一種類に決めなくても、相手に合わせてハガキ、メール、グリーティングカード、ホームページなど、さまざまな転居のごあいさつを考えても面白いかもしれません。
Yahoo!グリーティングカードなどを使うとより簡単に出来ます!!
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