リフォーム内装・外装
床材の種類

*リフォームで床材を貼り替える時は感触と部屋の用途をポイントに、フローリング、クッションフロア、畳、カーペット、タイルなど。

床は直接身体に触れる部分です。このため、素材の感触が床材選びの重要なポイントになります。

  • 丈夫である
  • 音が響かない
  • 水に強い
  • 掃除がしやすい
  • 滑りにくい

どの条件を優先させるかは部屋の用途によって変わってきます。たとえば、キッチンや洗面室などの水回りでは、掃除のしやすさや対候性にすぐれていることが求められます。また、小さな子供や高齢者がいる家庭では、安全性への配慮も必要です。

フローリング
耐久性に優れ、ホコリを吸収しないので掃除が簡単なうえ、ぜんそくやアトピーの方にも適しています。ただし、夏場はひんやりとして気持ちいいのですが、冬場は冷たく感じます。

クッションフロア
ソフトな弾力性があり、水に強く、手入れも楽です。ゴム製品が接触すると化学反応を起こし、溶けて汚れが付着するので、家具の足先についているゴム性のキャスターなどには気をつけましょう。


吸湿性、吸音性に優れ、歩きやすく、足ざわりがソフトです。高温多湿の日本にマッチした素材で、素足でもベタベタせず、独特の感触が魅力ですが、磨耗しやすいのが欠点。

カーペット
保温性、吸音性に優れ、歩きやすく、足ざわりがソフトです。しかし、ホコリが舞わずに溜ってしまうので、ダニの温床となりやすく、まめに掃除をしなくてはなりません。また、直射日光に当たると色あせするものもあります。

タイル
水や汚れに強いので、水回りに使われます。手入れも簡単で、見た目も清潔ですが、足ざわりが冷たいのが難点です。

フローリングの注意点【防音の問題】

フローリングは音が下階に響きやすいので、マンションなどで床をフローリングに替える場合は防音に気をつけなくてはなりません。カーペットからフローリングに替えたために下階の人から苦情がくることがあるようです。
マンションによっては管理組合などでフローリングを禁止しているところ、フローリングの仕様を指定しているところなどもあり、マンションの管理規約に従ってリフォームしなくてはなりません。
最近では、防音性能を高めたフローリング材も出ています。
インテリアの色の選び方

壁紙の柄やカーペットの模様も統一感のあるものを選び、細かい色にとらわれずに全体的な色相で判断してその同系色でまとめます。天井は明るい色彩にして、床は暗い色にすると落ち着いた雰囲気の部屋になります。さらに、アクセントにしたいスペースがあれば、全体の色相の反対色や大胆な柄を用いると効果的。その部分の面積は小さい方が効果が高く、また品よく仕上がる場合が多いようです。
そのほか思い切って色が使えるものに、カーテンがあります。カーテンは光や音をさえぎり、保温や目隠しという実用的機能がありますが、比較的手軽に取り替えができるので部屋の雰囲気づくりにとても効果的です。
壁紙の選び方

部屋の面積の多くを占める壁材は、インテリアのイメージを左右する重要な要素です。このため、壁紙は色合いと質感が重視されますが、断熱性や遮音性などの機能も忘れてはなりません。手入れの点からいえば、空気中のホコリやたばこの煙に汚れにくく、年が経っても傷みにくい素材が理想的です。

壁紙には大きく分けて、紙壁紙、織物壁紙、ビニール壁紙の3種類があります。

紙壁紙
施工しやすいのですが、耐水性や耐摩擦性に劣るため、日本ではあまり普及していません。紙壁紙が中心に使われているヨーロッパでは、デザイン・色柄ともに優れたものが多く、日本でもヨーロッパからの輸入品を手に入れることができます。

織物壁紙
やわらかい質感に高級感がありますが、耐水性に乏しいことや、つなぎ目部分の糸がほつれるといった欠点もあります。

ビニール壁紙
日本では施工がしやすく、安価で、色柄も豊富なビニール壁紙が一般的に使われています。ビニール壁紙は耐水性に優れ、手入れも簡単です。しかし、湿気のこもる北側の部屋などでは結露やカビが発生しやすいのが欠点です。
最近では防カビ、結露防止、脱臭、抗菌といった付加機能がついた商品も出ています。
壁紙の貼り替え

壁を壊すような大がかりなリフォームは業者に頼まざるを得ませんが、ヤル気と時間さえあれば、内装変更やちょっとした補修など、かなりのことは自分でできます。近頃はホームセンターなどで、たいていの材料が手に入ります。壁紙などの材料も素人が扱いやすいように改良した商品がたくさん出まわっています。お店によっては取り扱い方などについて相談に乗ってくれるコンサルタントがいたり、講習会を開催しているところもあります。
もちろん、専門の業者に頼めばきれいに仕上げてくれますし、もし、不備があれば、文句をいうこともできます。
上手な収納のコツ

上手な収納のコツ3か条
  • ものの出し入れが簡単にできること

いくら収納スペースがたくさんあっても、しまいにくい場所だと、ついつい片付けが後回しになりがちです。
  • ものはそれを使う場所に置くこと

家の中を移動する距離が長ければ長いほど、ものは散らかりやすくなります。
  • ものを増やさない努力をすること
収納を考える際、まず最初に考えたいのが、生活行動とその基盤となるゾーンです。どの場所で、どのように使うか、誰が使うかなど、24時間の行動や生活習慣、癖まで一つひとつ挙げながら考えてください。
リビングやダイニングで家族一緒に使うもの、入浴や洗面、家事などで使うもの、寝室や個室で使うもの…。“モノ”の性質を明らかにすると、使用の目的・使用空間・使用頻度、シーズンなどが分かってくるはず。そして、それを使うときのシーンや頻度を把握し、どんな動作をするかなどを考えれば、スペースもおのずと決まってくるはずです。いずれにしろ、収納は「使うところに使うものを」が基本。固定観念を捨てて考え直しましょう。

収納の基本は、どう使うかとどうしまうかの相関関係にあります。日用品など使用頻度の高いものと、ある季節だけ使うものや冠婚葬祭用品などたまにしか使わないものとでは、当然収納の仕方が違ってきます。

ものを1か所にまとめて保存・収納しようという考え方が「集中収納」で、使う場所に合わせて収納する考え方が「分散収納」です。集中収納にはクローゼットや押し入れ、納戸、物置などを利用しますが、使用頻度に合わせて取り出しやすさ、しまいやすさを考慮しましょう。収納計画に入る前に、まず取り組みたいのが、収納するべきもののリストアップです。スリッパやコーヒーメーカー、置き時計など忘れられがちなものもありますし、また不要なものも出てくるはずです。そして将来の暮らしの変化をもイメージし、視野に入れながら、余裕を持った計画を立ててください。

家の中にあるすべてのものが、本当に必要なものでしょうか。収納を考える前に、必要なものとそうでないものとをはっきりさせることが大切です。必要のないものは思い切って処分します。簡単そうで一番むずかしい作業ですが、しまってあるスペースの価値と比較してみましょう。
収納家具の選び方

収納家具は大きく二つの種類に分かれます。一つは建物と一体化させる「造り付け家具」、もう一つは「置き家具」です。その中間として、壁面などに規格化された収納ユニットを埋め込む「ビルトイン家具」があります。

造り付け家具
機能的にも、デザイン的にも、何の制約も受けず、その空間や使う人にとって最適の形が造れます。スペースに無駄がないので、見ためにもすっきり。ただし、設計の段階から念入りに考えなければなりませんし、内部の造り方に可変性を持たせることも必要です。手持ちのテレビのサイズで収納スペースを造ってしまったため、大画面タイプに置き替えることができない…というようなことにならないようにしましょう。

置き家具
家族構成の変化には、造り付けの収納ではなかなか対応できません。子供部屋などは、子供の成長に合わせて収納を増やしたり減らしたりでき、組み合せが自由にきく置き家具の方がよさそうです。収納力の面で造り付け家具に劣りますが、押し入れやクローゼットと組み合わせ、使い分けることで解決できます。一般に住まいの面積に対して、置き家具が占める割合は40%が限界といわれています。

ビルトイン家具
規格化された収納ユニットを壁面に埋め込むため、空間の無駄が省け、壁面を最大限に使えます。ユニットのデザインや収納上の工夫も、さまざまな商品開発が進んでいますので、メーカーに相談してみましょう。天井までの収納にすれば収納力はバツグンですが、その反面、圧迫感がでてきます。このような圧迫感は、例えば中央部分に飾り棚などのオープンスペースを設け、奥行き感を出せばやわらげることができます。狭い部屋の場合は濃いめの色は避け、部屋を広く見せる白やベージュ系を選んだ方がよいでしょう。
玄関回りの収納

玄関は靴、スリッパ、傘など、狭い空間のわりに収納したいものがたくさんあります。しかし玄関は、帰宅した家族やお客さまを迎える大切な空間。収納力ばかりでなく、ゆとりある美しい空間づくりを心がけましょう。

狭い玄関では、壁面に収納を設けたり、扉の色や素材も壁と似かよったものにした方が広がりが出ます。また、下駄箱を高さ40cm位に低くおさえ、上部に花や置物を飾れば視覚的に広がりが感じられます。

キッチンの収納

キッチンの収納は、使いたいものがすぐに取り出せることが大事です。そのためには、使用頻度の高いものを最も手の届きやすい位置にしまうこと。そして、調理の手順にそって、使う場所のそばに使うものを収納することです。

スプーンやフォークなどはキッチンにしまうより、ダイニングに収納する方が便利です。普段よく使うものは取り出しやすいように出しておき、飾り方に工夫して“見せる収納“を楽しみましょう。しまうよりも飾る感覚で片付けも楽しくなります。

食器
食器棚の大きさを決める時、あらかじめ食器の数やサイズの目安を知っておけば失敗がありません。棚の奥行きは、規格サイズでは45cmと60cmが中心ですが、40cmあれば大皿も含めて家庭用の食器のほとんどが収納できます。あまり奥行きが深すぎると手前のスペースが余ったり、奥にデッドスペースができたりと、かえって不便です。

調理器具
調理の効率を上げるには、シンクの近くにボウルや水切りカゴ、コンロのそばには鍋やフライパンと、使う場所の近くに収納するようにしましょう。サイズや数をリストアップしておくことも忘れずに。

食品
調味料や缶詰・乾物などは、貯め込んだり買い忘れたりしがち。スペースをとらない細身の棚や、キャスター付きラックなどを使って1カ所にまとめておきましょう。ストッカーに奥行きがある時は、引き出せるボックスやバスケットを利用して、ひと目で在庫確認ができるようにしましょう。

電化製品
コーヒーメーカーやトースターなどの電化製品は、コンセントの位置によって、どうしても定位置が決まってしまいますので、注意しましょう。出しっぱなしにせず、収納を考えるなら、キッチンカウンターなどの下に、キャスター付きワゴンごと収納できるようにしてはいかがですか。
また、1〜2週間分の食料品をまとめ買いする家庭では、ふつうのキッチン収納にプラスして、パントリー(食品庫)があると便利です。缶詰や乾物類、調味料、お米やみそなどの買い置き、また古新聞やたまにしか使わないパーティー用の大皿などもすべて収納できます。シンクとの隙間や、階段下などを工夫すれば、それほどスペースもとりません。また、キッチンの隣にスペースを確保するのはむずかしいという場合は床下収納を。めったに使わない大きな鍋類をしまうこともできます。
リビング・ダイニングの収納

最近はダイニングをだんらんの場として考える傾向も強くなり、“見せる収納”が大切なインテリア要素になってきました。ガラス器、陶器、コーヒーカップなどは、インテリアデザインの一部として美しく収納したいものです。

この場合、気をつけたいのが飾り過ぎ。出し入れを考えて、ある程度、余裕をもって納めるようにしましょう。収納物の多いリビングは、お客さまを通す場でもあるので、いつも整った状態を保たなければなりません。AV機器やテレビはリビングボードの中に納めた方がすっきりしますし、ホコリも避けられます。文具などの小物は引き出しの中にまとめ、なるべく隠すことがポイントです。リビングは照明器具やソファなど飾る要素のものが多いので、隠したいものの収納を考えてから見せる部分を検討していくのがコツです。
サニタリー空間の収納

洗面室・トイレ・浴室からなるサニタリースペースは、お客さまも使うパブリックなスペース。とくに整理整頓を心がけ、気持ちのよい空間にしておきたいものです。
サニタリースペースは、裸もしくは半裸の状態で使用する部分なので、動作のじゃまにならない、安全な形にするよう気をつけてください。
寝室の収納

洋風の寝室の場合、本来はウォークインクローゼットを設けたり、あるいはコーナーを区切って収納スペースを設けた方が空間に落ち着きをもたらし、美観もよいものです。それだけの広さがないなら、ベッド下の空きスペースを利用したり、衣類や寝具の一部は別のところに納めたりといった工夫をしましょう。寝室が和室で布団を用いるなら、押し入れの2分の1を布団、残り2分の1は衣類などの収納に当てるのが一般的です。

ウォークインクローゼットとは、名前の通り歩いて入れる洋服ダンスという意味で、通常、寝室の隣に、更衣の場を兼ねて造られます。最低でも3〜4畳という広さが求められますが、壁面タイプの収納と違い、衣類のほかに古いタンス、スーツケースや寝具類などの大きくかさばるものを集中収納できるので、結果的には省スペースとなります。

引き出しは、あまり上の方につくると出し入れしにくいので、床上130cmくらいまでを目安にして、上部はオープンな棚にしておいた方がよさそうです。そのほか、湿気とホコリへの対処、照明への配慮が必要で、全身が映る鏡を備えると便利です。
外壁の塗り替え

外壁の塗り替えは、汚れやクラックにより判断します。外壁の痛み具合は建物の立地条件、現在の吹付塗料の質や施工の程度などにより違ってきます。「築10年で塗り替えを」とは一概に言えませんが、一般に10年経つと家全体の補修点検をした方がよいでしょう。

外壁塗装の塗材は6種類に分類され、価格も1500円〜5000円/平方メートルと開きがあります。外壁は、雨の影響で黒いカビで汚れたり、全体に色褪せたり、クラックが入ったりすると、塗り替えを考える時期です。吹付材そのものの耐用年数は、価格に比例して3年〜7年と言われています。施工方法は外壁を高圧洗浄して、下地やクラックを補修します。その上から塗材を吹き付ける方法と吹き付け押えの上からローラーで塗る方法があります。

もし近い将来、増改築の予定があるならそのとき同時にする方が良く、勧められたからといって、まだきれいなのにする必要はありません。頼むなら信用のおけるところで、質の良いものを丁寧に施工してもらうことです。なお、大手のメーカーは訪問販売はやっていないとのことです。