諸設備
防音工事

木造2階建の1階部分に増築すると想定して、まず、床、壁、天井、その他開口部をすべて防音にする工事になります。遮音効果は重さに比例しますが、木造家屋でも遮音シート、ボードをフルに使って効果を上げることができます。
窓は二重サッシにし、扉は防音ドア、換気扇も防音式の製品とし、開口部には充分考慮します。
床、壁、天井は、各々下地に遮音シートやボードを貼り付け、気密性の高い施工をします。
水も漏らさない例えのように、音を漏らさないサウンドプルーフの防音室を作るわけですから、電灯の取り付けのための穴などを開けないように注意してほしいものです。
快適な冷暖房設備

わが国の住まいの構造や室内環境は大きく変わりました。昔の木造住宅はすきま風が多く、暖房設備も充分でないため、冬場は寒い思いをしたものですが、コンクリート壁やアルミサッシの増加とともにエアコンが普及し、家の中での暑さ寒さはずいぶんしのぎやすくなりました。
しかし、住宅の高気密・高断熱化が進むにつれてダニやカビの新たな問題が発生し、暑さ、寒さをしのぐだけでなく、もっと快適に暮らすための冷暖房機器が出ています。

ドライ機能付きエアコン
従来のドライ運転は湿気を取ると室温まで下がり、冷え過ぎたり、充分な除湿ができませんでした。しかし最近は本格的な除湿機能をもったエアコンが発売されています。除湿によって冷えた空気を再び暖め、快適な温度はそのままで、不快指数の原因となる湿気だけを取り除くことができます。

床暖房
ふく射式の床暖房は“頭寒足熱"の状態に最も近く、健康的な暖房機器といえます。床暖房には、主に床に埋め込んだパイプに温水を循環させる「温水式」と、床に電気ヒーターを埋め込んだ「電気式」とがあります。床暖房は室内を均一に暖めるので、温度ムラがなく、理想的な“頭寒足熱”の状態をつくります。そのほかの床暖房のメリットを挙げると次のようになります。
  • 風がないのでホコリをまき上げない
  • 温風による肌の乾燥がない
  • 室内にファンなどの機械がないので静か
  • 室内で火を燃やしたりしないので、空気が汚れず、やけどの心配がない
  • 床に埋め込まれているので、インテリアのレイアウトが自由自在で、掃除も楽

ハウジングエアコン
天井や壁にビルトインされたエアコン。見ためもすっきり。インテリアコーディネートの邪魔になりません。

ファンコンベクター
室外のボイラーでつくったお湯などを熱源とする弱めの温風が、静かに部屋を暖めます。空気を汚さず、やけどの心配もありません。据え置き型、壁掛けタイプの薄型、システムキッチンや洗面化粧台へのビルトイン型があります。

パネルラジエーター
ファンを使って温風を送るのではなく、パネルの中に温水などの熱煤を循環させ、部屋を暖めます。薄型で省スペースのため、狭いトイレに最適。運転音もないので勉強の邪魔にならず、子供部屋にも適しています。

床暖房と従来暖房の違い

床暖房のメリットをまとめると、
  • 床が暖まるので足元がスースーせず、”頭寒足熱”の快適な温度環境になる。
  • 床面を均一に暖めるので、足元がポカポカし、室温が低くても充分暖かく感じる。つまり、暖房していない部屋に出たときの温度差が小さいので、ヒートショックを防げる。
  • 同様の理由で、暖房していない部屋との温度差による結露を起こしにくい。
  • 風がないので、ホコリをまき上げない。
  • 温風による肌の乾燥がない。
  • 室内にファンなどの機械がないので静か。
  • 室内で火を燃やしたりしないので空気の汚れはないし、やけどの心配もない。
  • 床に埋められているので、インテリアのレイアウトが自由自在で、掃除も楽。
床暖房には主に床に埋めこんだパイプに温水を循環させる「温水式」と床に電気ヒーターを埋めこんだ「電気式」があります。